TOPページ > トミ子マガジン>16 >

トミ子マガジン 第16号  2002/12/26

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
       トミ子マガジン 第16号  2002/12/26
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ ―――――――――――――――――――――――――――――――――
▼「慰安婦」被害解決促進法案 参考人質疑 / 廃案、再提出へ
―――――――――――――――――――――――――――――――――
155国会の最終盤の12月12日、内閣委員会で「戦時性的強制被害者問題解決促進法案」の参考人質疑を行いました。154国会で初めておこなった法案質疑に続く、2度めの委員会質疑です。154国会でこの法案を廃案にすることに失敗した与党の抵抗感は根強く、今国会での質疑は難しいと見られた場面もありましたが、民主党の長谷川理事をはじめとした野党理事の粘り強いがんばりで実現しました。先国会での初質疑で得た幅広い共感や、支援者の皆さんのたくさんの署名も、最終的に与党が質疑を受け入れた理由だと思います。ご協力に感謝いたします。

当日は参考人として横田洋三中央大学教授と、戸塚悦郎神戸大学大学院助教授にご出席いただきました。「女性のためのアジア平和国民基金」の運営審議委員でもいらっしゃる横田参考人は、「日本政府は『国民基金』をつくるなどそれなりの対応をしてきているし、それに対して一定の評価を得ている」などの理由から法案の可決は適当でないという立場ですが、それでも、「法案は妥当な内容を含んでいる」という見解を示されました。また注目されるべきは、日本の行為は「国際法違反であった」と再三、明確に発言されたことです。

法案は必要ないという横田参考人に対して、国連の場などで「慰安婦」被害問題に精力的に取り組んでこられた戸塚悦郎参考人は、「今も、日本の国際法違反の状態は続いている。国民基金は被害者の多数に受け入れられていない現実がある」として、早期の成立が必要との見解を示されました。戸塚参考人はとくに、法案が「謝罪」という言葉を明記している点を評価し、また最初に国会で「慰安婦」被害問題に取り組んだ本岡昭次現参院副議長や、今の法案の提案者である私たちが直接被害各国を訪ねて被害者や支援団体と対話を重ねてきたプロセスを「プロセスが最大の謝罪」と評価してくださいました。

前回の委員会質疑のとき同様、今回も大勢の皆さんが傍聴に足を運んでくださり、傍聴席が満員になりました。インターネットの中継で質疑を見守ってくださった方もたくさんいらっしゃいました。短い時間のなか十分な質疑はできませんでしたが、強い関心をもって問題解決のために努力されてきた多くの方々が「内容の濃い質疑だった」と評価してくださったことは大いに力になります。

今回、初めての参考人質疑を行ったことで、民主党が初めて法案を提出した147国会、民主党、共産党、社民党の3党が法案を提出し、民主党が趣旨説明を行った150国会、3党が法案を共同提案した151国会、再提出された3党案が継続審議を勝ち取った153国会、初質疑が行われた154国会に続いて、極めて短い会期だった148、149、152国会を除いて毎国会ひとつずつステップを乗り越えてきたことになります。それぞれの場で活動を積み上げてこられたたくさんの皆さんの成果の大きさを思います。

とはいえ、おばあさんたちが高齢であること、また多くのおばあさんたちが困難な境遇にあることを思えば法案成立に向けて、さらに早いベースで歩みを進めなくてはなりません。参考人質疑の翌13日、155国会の会期終了とともにこの法案はいったん廃案になりましたが、次期通常国会には3党所属議員以外の無所属の議員の皆さんを含めたより多くのの賛同議員を得て再提出する予定です。より多くの方々、与党議員を含めた国会議員の理解を得て一日も早く法案成立が実現するよう、力をゆるめず取り組みを進めます。引き続き注目、応援してくださいますようお願いいたします。

参議院議員 岡崎トミ子