トミ子マガジン 第8号 No.008 2002/2/27
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トミ子マガジン 第8号 No.008 2002/2/27
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▼インドネシア調査の報告 ―「従軍慰安婦問題」を解決するために
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2月11日に出発して、インドネシアに行ってきました。野党3党で、「従軍慰安婦問
題」を解決するために国会に提出した、「戦時性的強制被害者問題解決促進法案」の
審議に向けた準備として現地調査をするためです。同じ民主党の円より子さん、共産
党の吉川春子さん、社民党の田嶋陽子さんたちと超党派ででかけてきました。4人と
も法案の発議者で、この問題の解決のために、熱心に取り組んできた議員たちです。
<調査の目的>
これまでに、韓国、台湾、フィリピンなどでの「従軍慰安婦」問題の実態については
裁判や被害者の方々の訴えを通してある程度明らかになっていますが、インドネシア
における被害については必ずしも調査が十分には行なわれてきていません。また、イ
ンドネシア以外の国では、アジア女性基金を通して、何らかのかたちで被害者個人に
お金をお渡しするしくみができていますが、インドネシアでは、被害者個人にお金を
お渡しするしくみがなく、また、アジア女性基金がその代わりに行なっている高齢者
福祉事業への支援(老人ホームの増設)についても被害者を直接対象にしていないと
いう問題があります。
そこで今回、1)インドネシアにおける被害の実態調査、2)アジア女性基金支援に
よる高齢者福祉事業の視察、3)現地関係者への「法案」に関する説明と意見交換を
目的として調査に出かけたのです。
<現地の反応>
野党が提出した法案は現地で歓迎され、成立への期待が高まりました。法案は、日本
政府による謝罪、金銭によるものを含む補償、被害者の名誉と尊厳の回復を内容とし
ていますが、私たちがお会いした社会省のルハディ次官も、法案の内容を歓迎し、全
面的に支持すると言ってくださいました。社会省も「個人補償」への転換が望ましい
と考えており、その前提として被害者を認定する計画を持っていることが明らかにな
り、これは大きな収穫です。アジア女性基金が公開を拒んできたインドネシア政府と
の「覚書き」をインドネシア政府社会省から入手したり、インドネシアの世論に大き
な影響力をもつアミン・ライス国民協議会議長から「従軍慰安婦問題は未解決であ
る。国による正式な謝罪と被害者への補償に道を開こうとする日本の国会議員のとり
くみを評価する」というコメントをいただいたことも、大きな成果です。
被害者の方たちとお会いして、問題解決を求めた活動している彼女たちが「金目当て
にやっているのだろう」と非難されるなど、周囲の無理解、中傷に苦しめられている
ことが分かりました。被害者のおひとり、マルディエムさんは、「皆さんの法案の内
容を聞いて、謝罪や補償を求めることの正しさをあらためて確信した。私が勇気を
もって名乗り出たのはすでに亡くなった多くの被害者たちの悲しみと怒りを背中に背
負って、何としても正義を回復したいからです」という言葉で、私たちに力をあたえ
てくださいました。続けて「皆さんの努力に感謝します。かつて日本人は悪い人ばか
りだと思っていたが、運動を通して出あった日本人のおかげで歪んだ日本人観が癒さ
れた」とおっしゃった言葉が印象的でした。日本がこの問題に真剣に取り組む姿勢を
みせること、法案を成立させることが、インドネシア社会の被害者への理解、傷つい
た被害者の心の傷を癒すことにつながる可能性を、あらためて実感した瞬間でした。
<今後のとりくみ>
インドネシアの文化が、被害者が名乗り出ることを極めて難しくしていると言われて
いること、そもそも私たちの法案を成立させるためには国会状況が厳しいことなど、
困難はたくさんあります。それでも、是が非でも法案を成立させて、「法案が通れ
ば、日本が人間、とりわけ女性の名誉と尊厳を尊重することを世界に示すことができ
るのではないか」とコフィファ前女性大臣が私たちに語った言葉を実現したいと思っ
ています。
追って、調査の詳細、法案の内容等を皆さんにご報告いたします。ご意見をお寄せく
ださい。
参議院議員 岡崎トミ子