女性国会議員有志42名小泉総理に「イラク攻撃反対」を求める申し入れ
2003年3月12日
「暴力からは何も生れない」
「日本国の総理大臣として、創造力と行動力を発揮し、米国等のイラクへの武力攻撃を食い止め、平和的な解決を実現する努力を行うよう、強く求めます。」本日3月12日、衆参の女性国会議員有志10名が福田官房長官と会見し、イラクへの武力攻撃に反対することを小泉総理に求める申し入れを行った。小泉総理に手渡された申し入れ書には、女性国会議員の過半数の42名が賛同の署名をしている。
日本政府がイラクに対する武力攻撃に反対すること、総理がこの問題の平和的な解決の実現に向けて努力することを強く求めている。
申し入れ書は人類、とくに日本人が過去の経験から学んだ教訓として、 「戦争や紛争でもっとも深く傷つくのは女性と子どもであること」、そして「暴力からは何も生れないこと」を強調している。
また、8割を超える市民が武力攻撃に反対しているにもかかわらず日本政府の立場がその世論を反映してないことへの深い憂慮を表明している。さらに、国際的なルールにのっとったアプローチが重要であるとし、国連の査察活動を強化して継続すべきだと提案している。
なお、本日官邸を訪れたのは石井郁子、岡崎トミ子、神本美恵子、武山百合子、田嶋陽子、東門美津子、西山登紀子、広中和歌子、福島瑞穂、吉川春子、和田洋子の各議員です。
内閣総理大臣 小泉 純一郎殿
米国等のイラクへの武力攻撃に
反対することを強く求める申し入れ
「暴力からは何も生まれない」
米国等によるイラクへの武力攻撃が目前に迫っていると危惧されています。この攻撃が行われれば、国連の内部報告によると子どもたちをはじめとした数十万人以上の人命が失われます。これまで人類が国際問題を平和的に解決するために積み上げてきた努力が無になります。
今日にいたるまで、人類は繰り返し戦争と紛争の悲惨を経験してきました。
この経験から私たちが学んだことは、女性と子どもたちが最も深く傷つくということ、そして暴力からは何も生まれないということです。暴力は憎しみと新たな暴力の連鎖を呼びおこします。そのことを、憲法9条を守ってきた日本人は最もよく知っております。
イラクをめぐる問題も、あくまで平和的に解決されなくてはなりません。そのことによって、暴力によらない問題解決を21世紀国際社会のルールとして確立する大きな一歩とするべきです。
国連の査察活動を人員面・装備面などで強化、継続することこそが、イラクをめぐる問題を国際的なルールに則って合理的に解決する手段です。
世界中で数千万の人々がイラク攻撃反対の意思をデモに参加することで示しています。日本でも、8割を超す市民がイラク攻撃に反対しています。私たちは戦争に反対する日本の市民の声が世界に届かないまま、日本政府が米国等のイラク攻撃の姿勢に追随、支持している現状を強く憂慮しています。
米国のよき友好国として、日本には米国の暴走を止める役割があります。今、このタイミングで日本が平和的解決を目指す明確な意思表示を行うことは、戦争回避に向け、大きな効果があります。日本国の総理大臣として、創造力と行動力を発揮し、米国等のイラクへの武力攻撃を食い止め、平和的な解決を実現する努力を行うよう、強く求めます。
2003年3月11日 女性国会議員有志